お伺い石 修復が終わりました!
- 投稿日時:2017年10月13日
- カテゴリー:新着情報
指月殿横、鎌倉幕府二代将軍である源頼家の墓には
古くから『お伺い石』という石がありました。
この石には摩訶不思議な力があり、願いをかけてその
石をもちあげると、叶う者には軽く持ち上がり、
叶わぬものにはずっしり重く感じられると云われています。
戦前にはこの占いは盛んに行われていましたが、
戦後の混乱により、この石の存在がうすれてしまいました。
この度この『お伺い石』を改めて皆様にご紹介すべく、
修復作業を終え、頼家の墓階段下に移設しました。
北条政子が息子・頼家のために建立した
指月殿の中には釈迦如来像が安置されています。
ある時、お釈迦様は、弟子達の前で一輪の花を
拈って示しましたが、摩訶迦葉だけがその意味を
悟り微笑み、お釈迦様から
以心伝心の法脈を伝授されました。
この「拈華微笑(ねんげびしょう)」の故事に基づき、
指月殿の釈迦像は蓮のつぼみをかざす大変珍しい
お姿で鎮座しているのです。
蓮花の形をした『お伺い石』の前に立ち
まずは お心を沈め、次に願いを強く心に思い、
そっと持ち上げて下さい。
軽く感じればその願いは叶い、重いと思ったら
あわてず指月殿の釈迦如来像にそっと手を合わせて下さい・・・。